スタイル・ローテーション戦略(大型株と小型株)

スタイル・ローテーション戦略

スタイル・ローテーション戦略のおさらい

相場の局面に応じて、相対的に高いパフォーマンスが期待できる投資スタイルを、一定の手法で分析して選択する戦略のこと。
(引用元:三井住友アセットマネジメント)

投資スタイルの代表例

株式投資における投資スタイルの代表例について、前回は「バリュー株」と「グロース株」について解説しました。今回は「大型株」と「小型株」になります。

大型株と小型株

大型株の代表的な指数に「S&P500」、小型株の代表的な指数に「ラッセル2000」があります。

ラッセル2000とは、小型株で構成されることから景気に敏感に反応する傾向にあり、「暴落の先行指標」や「炭鉱のカナリア」とも呼ばれています 。類似の小型株指数としては、スタンダード&プアーズのS&P600がありますが、これは他の金融情報提供会社のものと並んであまり利用されておりません。

代表的なETF

S&P500に連動するETFで有名なのが「SPY」、ラッセル2000に連動するETFで有名なのが「IWM」です。

※信託報酬の安さで定評のあるバンガードのモノもありますが、出来高が圧倒的に違います。

過去の相場局面

トータルリターンと標準偏差、最大下落率

下記のチャートはコロナショック直前の「2020年1月から昨年2021年12月末」の期間です。
大型株で構成される「SPY」は小型株で構成される「IWM」よりボラティリティも低く、下落相場でも耐性があります。

2020年度

2020年1月から6月末までの期間を切り取ってみました。大型株で構成される「SPY」と小型株で構成される「IWM」共に年初来高値を越えられず半年が終了。


2020年7月から12月末までのチャートですが、11月頃を底に小型株で構成される「IWM」が大幅に上昇。大型株で構成される「SPY」が大きく差を付けられた形です。

2021年度

2021年1月から6月末までのチャートです。昨年の11月後半から大きく値を上げた小型株の「IWM」ですが、3月を高値に失速していき、大型株の「SPY」が徐々に差を詰めて来ています。5月中旬にはパフォーマンスで追いついています。


2021年7月から2021年末までのチャートです。完全に大型株である「SPY」が小型株である「IWM」を追い越してしまいました。「IWM」は11月を高値に失速し、マイナス圏へと沈んでいます。

まとめ

相場の局面に応じて投資スタイルを選択するセクター・ローテーション戦略のうち、今回は時価総額の大きさに着目した「大型株」と「小型株」の2つの投資スタイルに注目してみました。

暴落局面でも安定感のある「大型株」と、上昇局面で爆発力のある「小型株」というのがチャートからは伺えました。

もし仮に「コア・サテライト戦略」を取るならば、「コア資産に大型株」、「サテライト資産に小型株」とするのが一例として挙げられます。

下落局面では「小型株」から「大型株」へ、また逆に上昇局面では「大型株」から「小型株」へ資金の一部をシフトさせるといった戦略が考えられます。

「そんなに上手く資金シフトが出来たら苦労しない」が正論ですが、全米株式の「VTI」や、米国大型株の「SPY(VOO、IVV)」1本だけのスタイルに飽きて来た方や、色々な手法を試してみたいという方は、一度やってみるのもアリだと思います。

 

投資は自己責任で