【米国株】セクターETFのまとめ

今回は米国株のセクター(業種)について解説したいと思います。

全体を大きく分けると11のセクターに分類することが出来ます。
セクター毎の組み入れ比率について確認していきましょう。

米国株セクターの解説

ステート・ストリート社のS&P500ETF(SPY)の中身を見てみましょう。

各セクターの表記について

英語表記だとわかりにくいと思いますので、日本語表記にすると以下のようになります。

セクター 英語表記 組入銘柄
①情報技術 Information Technology アップル、マイクロソフト
②ヘルスケア Health Care J&J、ユナイテッド・ヘルスグループ
③一般消費財 Consumer Discretionary アマゾン・ドット・コム、テスラ
④通信サービス Communication Services フェイスブック、アルファベット
⑤金融 Financials バークシャー・ハサウェイ、JPモルガン
⑥資本財 Industrials ハネウェルインターナショナル、UPS
⑦生活必需品 Consumer Staples P&G、ペプシコ
⑧エネルギー Energy エクソンモービル、シェブロン
⑨不動産 Real Estate アメリカン・タワー、プロロジス
⑩素材 Materials Linde PLC、シャウィン・ウィリアムズ
⑪公益事業 Utilities ネクステラ・エナジー、デユーク・エナジー

業種別構成比率


情報技術(IT)が1/4近く占めています。次いでヘルスケア、一般消費財、通信サービス、金融、資本財といった順です。①~⑥だけで全体の8割以上(83.82%)を占めています。

セクターローテーション

景気循環や相場の各局面において、人気が集中し値上がりが予想される業種への投資を増やし、他の業種への投資を減らすことにより、常に高いパフォーマンスを得ようとする投資戦略を意味します。

一般に「景気の強い・弱い」、ならびに「金利が高い・安い」と言う組み合わせに応じて、株式市場で人気化するセクターはローテーションを起こすこと言われています。下記図参照。

景気が弱い時

景気が弱い時は、投資家は「守り」に入ります。その場合、電力会社に代表されるような公共株は、業績が景気に左右されません。配当も出るので、値下がりリスクも少ないと判断され人気になります。同じように、食品や飲料、日用品などの消費安定株も、不況に強いと判断されるため、人気化されやすいです。

金利が低い時(デフレ)

ヘルスケアに対する需要は、景気とは全く関係ありません。ヘルスケア株も人気があります。デフレの場合は、バイオテクノロジー株のような製品価格が景気に無関係なセクターが人気化されやすいです。

景気が強い時

景気の回復局面では、ハイテク株などに資金がシフトしていきます。経済全体が成長していなくても企業の力で独自に成長していけるような、ネット関連企業などの成長ストーリーが好まれるためです。

金利が高い時(インフレ)

景気が強くなると、今度はデフレではなくインフレ圧力が強くなります。コモディティ価格の上昇により恩恵を受けるような、素材や工業株が人気化します。また、景気が強い局面では、超短期利差が拡大する傾向があることから、銀行株の収益拡大に寄与します。利上げが積極的な局面では、金融セクターも人気化します。また、景気回復期待や可処分所得が増えると生活をより豊かにするサービス、自動車のような高額商品や、宝石のような高級品などの販売が繁盛し、消費関連株が人気化します。

MEMO
成長する企業を1つ選ぶよりも、業種や業界を選ぶ方が簡単でリスクも低いので、セクター単位で投資が出来るセクターETFを紹介したいと思います。

セクターETFの紹介

米国株のセクター投資を行う手段の1つとして、セクターETFの活用を検討してみましょう。ステート・ストリート社とバンガード社の2社が有名です。

セクター ステート・ストリート社 バンガード社
情報技術 XLK VGT
ヘルスケア XLV VHT
一般消費財 XLY VCR
通信 XLC VOX
金融 XLF VFH
資本財 XLI VIS
生活必需品 XLP VDC
エネルギー XLE VDE
不動産 XLRE なし(※)
素材 XLB VAW
公益事業 XLU VPU

※日本の証券会社ではバンガード社の不動産セクターETF(VNQ)に投資できない模様。

セクターETFの配当利回り

分配金利回りの高い順に、エネルギー、公益事業、生活必需品となっております。

セクター ステート・ストリート社 バンガード社
情報技術 0.72% 0.57%
ヘルスケア 1.42% 1.09%
一般消費財 0.61% 0.49%
通信 0.70% 0.66%
金融 1.78% 1.63%
資本財 1.31% 1.06%
生活必需品 2.52% 2.24%
エネルギー 5.00% 3.89%
不動産 2.25% なし
素材 1.79% 1.53%
公益事業 3.04% 2.82%

※Bloomberg 参照(2021/09/22時点)
※S&P500(VOO)の分配金利回りは1.32%となっています。

セクターETFの出来高

出来高の多さは、圧倒的にステート・ストリート社となっています。

ステート・ストリート社

バンガード社

※マネックス証券(ログイン後)の登録銘柄より、出来高(降順)を抜粋。

セクターETFの騰落率

パフォーマンスの高い順に並べると、情報技術、一般消費財、ヘルスケア、金融、資本財、素材、通信、生活必需品、公益、エネルギーの順となっています。

エネルギーが一番足を引っ張っていますが、全セクターに占める割合が約3%程度しかないので、あまり指数(インデックス)への影響は少ないと思われます。

ステート・ストリート社

バンガード社

※ブルームバーグのサイトより、直近5年のチャートを抜粋。オレンジ色の線が情報技術

セクターETFの期待収益と標準偏差

まず、期待収益とシャープレシオが高いのが【情報技術(VGT)】です。一番のオススメです。次に、【一般消費財(VCR)】や、【ヘルスケア(VHT)】などが挙げられます。

なお、標準偏差の低い【生活必需品(VDC)】や【公益事業(VPU)】、【ヘルスケア(VHT)】を持っていると、値動きもマイルドで安心して寝られそうです(笑)

バンガード社

※ポートフォリオビジュアライザーより、直近5年間(2016ー2021)のシャープレシオを抜粋

まとめ

今回は、米国株のセクターとセクターETFについて解説してみました。各セクターの比率を見れば、どのセクターが「人気(過去の実績)」があるか理解できたと思います。

現在のS&P500をけん引しているのは、間違いなく「情報技術(IT)」です。もちろん、一本調子に上昇し続けると言う訳には行きませんが、当面は勢いが続くと思われます。

 

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