繰り返される光景
「ローリスクで投資を始めるならインカムゲインが狙い目」という話を何度耳にしたことか、株式の世界だけでなく、FXの世界においても言われています。
その度に、何度 こつこつどかん!を繰り返してきたことか。。。
それは「こつこつ(インカムゲイン)よりも「どかん(キャピタルロス)」の方が大きいからです。
例えば豪ドル円が1ドル=80円の時にエントリーしても、最悪25円のマイナス(キャピタルロス)があります。※過去最安値:55円
25円÷80円×100=31.25%(変動率)です。
一方で、こつこつは、たいてい1%~5%ぐらいが(スワップ金利の)相場です。
だから、インカムゲインではなく、キャピタルゲインを狙え、というのがFXの世界での一般的な常識です。
だから、株式投資でも「キャピタルゲインを狙うべき!」ですが、それでは話が終わってしまうので、もう少しインカムゲイン派を擁護したいと思います。一般的な投資家の私がです。
一般的な投資家が考える投資戦略は2つです。
キャピタルゲインはインカムゲインの何倍?
考えて頂きたいのはキャピタルゲインはインカムゲインの何倍に該当するのか?です。
何年分の配当?もしくはスワップ金利?
例えば、個人投資家に人気のオリックス(8591)
1,200円で1000株買いました。1株配当76円です。
その後、1,580円で売っています。
(1580-1200)÷76=5
つまり、このキャピタルゲインは5年分のインカムゲインに相当します。
5年以内にもう一度、安値(1200円台)を付けるのではと思い利確しました。
もし10年分だったら、20年分だったらいくらで利確すればいいでしょうか。
もちろん、その後さらに値上がりしたり、増配する(減配や無配となる)可能性もありえますが。。。
余談
株主優待もインカムゲインとして計算できます。
オリックスのカタログギフト≒5000円相当
5,000円÷1000株=5円
高配当株の見付け方
配当利回りは確定利回りではなく、あくまで予想配当利回りですが、購入のタイミング(株価)次第ではかなりの高配当利回りになることもあります。
配当利回りの計算式
1株配当÷株価×100=配当利回り
例えば、米国高配当株式ETFのVYMで考えてみたいと思います。
直近の1株配当は3.39ドル、株価は76.88ドルでした。
3.39÷76.88=約4.4%です。
ちなみに52週安値は60.07ドル( ※コロナショック時)でした。
3.39÷60.07=約5.6%です。
いかがでしょう?5%超えのかなりの高配当株ETFに成長(変化)したと思います。
高配当株の見付け方(実践編)
さて、ここからが本題です。みなさんは高配当銘柄を探すときにどういった手順を踏んでいますか?
恐らくスクリーニングで利回りを基準にソートするのが一般的だと思われます。
例えば、5%以上⇒4%⇒3%という順です。
そこで今後みなさんに心がけていただきたいのは、3%⇒4%⇒5%という順です。
仮に、投資方針で税引前で4%が条件だったとします。
すると人気のKDDI(9433)は対象外ということになります。
現在:株価3241円、1株配当115円、利回り3.5%だからです。
もう一度思い出して頂きたいのが計算式。
配当利回りの計算式
1株配当÷株価×100=配当利回り
株価が下がれば利回りが上がります。
期待利回りで株を買う方法
KDDIを利回り4%の時に買いたい
1株配当÷利回り(%)=株価(指値)
115円÷4%=2875円です。
2,875円以下であらかじめ指値をしておくというわけです。
KDDIみたいな銘柄だと、すでに投資家の方々が事前にウォッチしていたり、アラートに登録していたりする場合がありますが、他の銘柄を選ぶ際も考え方はだいたい同じです。
デメリット
・資金が拘束される
・値幅制限に引っかかる
・注文の有効期限が切れる
など。
以前よりは、銘柄選びの選択肢が広がるのでは、と思います。
もし配当株(米国株)の銘柄選びがわからないという方はこちら
オックスフォードインカムレター
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