前回までのお話
レイ・ダリオのオールウェザー(全天候型)ポートフォリオについて
最大の特徴は「相場の調整局面(下落相場)で特に強さを発揮する」、というものでした。
アセットアロケーション(資産配分)は株式・債券・オルタナティブ(金・商品)の3つの資産クラスへの投資でした。
株式30%、債券55%、金7.5%、商品7.5%
ところが、各資産クラスの中身を見てみると、商品(DBC)の直近のリターンがマイナスとなっているのが懸念点でした。
そこで同じくインフレ対応として物価連動債(TIP)を入れてみたところ、プラスに寄与しているのがわかりました。
株30%、債券55%、金7.5%、物価連動債7.5%
ただし、インフレに強い株式がポートフォリオに多く組み入れられている場合は、物価連動債を組入れる必要がない(byウェルスナビ)ということでした。
今回のお話
個人投資家が考えるオールウェザー(全天候型)ポートフォリオとは
一番わかりやすいのは、商品の割合を減らして金の割合を増やす、というものでした。
株30%、債券55%、金15%
だけど、一般的には金は資産全体の10%までと言われているし、ウェルスナビのホワイトペーにも10%という上限を設けているんだよなー。。。
というわけで、いつものように検証をしてみたいと思います。
初期設定は株式(VTI)30%、債券(TLT)55%、金(GLD)7.5%、物価連動債(TIP)7.5%です。
最適なポートフォリオは、株式(VTI):40%、債券(TLT):45%、金(GLD):15%でした。物価連動債(TIP)は不要でしたね。
ちなみにGLDの設定日の関係で検証期間は2005年からになっています。
※余談ですが、たまに経費率の関係から「TLT(0.15%)ではなく、VGLT(0.07%)を組み入れるのはどうですか」、という質問を目にすることがあります。こちらも検証期間(VGLTの設定日)の関係でTLTを採用していますので、そのあたりはご自身の裁量(と責任の範囲内ならご自由に)で構いません。
裁量と書きましたが、株式の部分(投資対象)は、別に米国株(VTIやVOO、QQQ)でも、全世界株(VT)でも構わないと思います。
一応、自分でもポートフォリオ(1万円分)を作ってみました。
なお、下記画像はワンタップバイの取引画面のものになります。
最近の懸念点は債券が高値圏で推移していることと、資産のボラティリティを抑える効果が働きにくくなっていることでしょうか。
投資は自己責任で
コメントを残す